ここ数年ガッツリ革靴沼にハマってしまった私ですが、例にもれずレッドウィングの沼にも現在どっぷりハマっております。最近芸能人や有名Youtuberの紹介で露出が高まるレッドウィング。昔からのコアなファン層を多くキープしつつ、この数年は新たなファン層が拡がっているイメージです。私も昨年のステイホーム時にいろいろコンテンツを見たり、調べたりしてガッツリとハマってしまった一人です。
レッドウィングといえばアイリッシュセッターが有名ですが、そのほかにもベックマン、アイアンレンジャー、エンジニアブーツなど本当にたくさんの名作がございます。
その中から私が約1年前に購入したのが#101 ポストマンシューズになります。
RED WING POSTMAN
その名のとおりUSPS(アメリカの郵便局)に採用され、全米の郵便配達員が履いていたサービスシューズ。制服に合うシュッとしたデザイン、雨にも強いアッパーのレザー、そして疲れにくい靴底の組み合わせが1日中歩き回る配達員の間で長く愛用されてきました。そして、この見た目と機能美が相まって今では世界中で愛されつづけている名作シューズの一つになっています。
1954年に発売されたこのポストマン。一度2000年初頭に惜しまれつつ廃盤となりましたが、ファンの熱望によりいまから約10年前に満を辞して復活されたのです。本当に有難い限りです!
POSTMANの良い点
- レザー
- ソール
- デザイン美
- エイジング
レザー
ポストマンに使われてるレザーは「ブラック・シャパラル」といういわゆるガラスレザーの素材になります。通常のガラスレザーはコーティングされた樹脂が厚く経年変化でなく劣化、シワでなく割れが発生するものです。しかし、このシャパラルレザーはレッドウィング独自に開発したもので樹脂の塗膜がうすいためスムースレザーのようにブラッシングとクリームでケアをしながらエイジングを楽しむことができます。マットな見た目にも、ピカピカな見た目にもどちらにもカスタマイズ可能な仕様が革靴好きを唸らす理由の1つです。そのうえ防水性にも長けており、実用性と美しさを両方兼ね備えた贅沢な一足なのです。
ソール
ラバー製の厚みのあるクッションクレープソールがポストマンシューズを象徴するデザインのひとつです。発売当時は黒い革靴に厚みのあるラバーを採用するのは画期的だったようです。これはもはや発明といえますね。
当時は電子メールや電話もない時代ですので手紙がどれだけ大事だったことか。その想いが詰まった手紙を届けるため、郵便配達員たちは重いバッグを抱えて1日何キロも歩き回っていたのです。その配達員の足元を支えてきただけあって履き心地は間違いありません。
以前ダナーのポストマンを履いていましたが、ソールが硬く、すり減りも早く感じました。それに比べてレッドウィングのポストマンはトラクショントレッドソールを採用していてクッション性が高く快適な履き心地で1日履いていても疲れません。この違いこそがポストマン=レッドウィングと言われる所以だと思っています。ソールの減りもだいぶゆっくりなので数年はまったく問題なくいけるかと思います。減ってきてもオールソールをすれば一生モノとして人生をともに歩んでいける靴です。
デザイン美
プロダクトデザインにおいて重要なのが機能美です。そのうえでどこまでデザインを立たせるか、はたまたどこまでデザインを簡略化するか、がデザイナーに問われるセンスだと思います。こちらのポストマンはプレーントゥの外羽根オックスフォードというド定番でありドシンプルな形を採用していますが、ボリュームのあるソールとSR/USAのタグでワーク感をかもし出しています。この絶妙なデザインと快適な機能美が世界中の人々を魅了し続ける理由です。
とりわけ私が最も秀逸だと思っているのが、ステッチワークです。ビッチリと大胆に入るステッチが立体感と存在感を出し、無骨でアナログなテイストを感じさせます。背面のアングルは特に気に入ってます。
エイジング
私のポストマンは所有歴が浅いのでエイジングはまだまだですが、1年履いて気づいたことをお知らせします。まず履きはじめは両足ともくるぶしの下がやや痛かったです。が、数回履いたあとはすっかり痛みが消えました。パラブーツと比べてこのくるぶしの痛み緩和は断然早かったです。
シワは私の足の形に沿って自然と刻まれ、日に日に履き心地と見た目のかっこよさが積み上がっております。
元々ワーク用の屈強な作りなので基本的なケアは着用後のブラッシングがメイン。そして月1で黒の乳化クリームで栄養とテカリを補給しているだけですので、日頃のケアにあまり神経質にならなくて良いのも嬉しいポイントです。
POSTMANのサイズ感
私のスニーカーサイズはUS8.0かUS8.5(26cm – 26.5)ですが、
ポストマンはUS7.5を購入しました。
もともと作りが少し大きいので、スニーカーサイズから1.0か0.5下げても問題ないかと思います。
指が先端にあたっていなければ全体の圧迫感は馴染んで軽減していきますので。
とはいえ、私は靴のフォルムが小さく見えるのが嫌なので小さめを購入する際は注意を払っております。その点、ポストマンの7.5はアウトソールが約29.3cmあるのでフォルム的にも問題のない範囲でした。
ちなみに私はアウトソール幅の許容は28.5cm – 30.5cmに設定しています。木型によって履き心地はそれぞれなので一概には言えないのですが、これまでの統計上、この幅を超えると小さすぎたり、大きすぎたり、見た目的にしっくりこないんですよね。履いてる本人しか気にしない些細なこだわりですがw
MY POSTMAN OXFORD
約1年前の仕事帰り。ふとAsbee渋谷店に立ち寄り、ポストマンを試着。
ちなみにAsbee渋谷店。コロナの影響なのかどうなのか、、閉店してしまいましたね。ダナーのポストマンもこちらで購入したりとけっこうお世話になってたので切ないです。
兎にも角にもまずは試着をせねば、と仕事帰りに入店。
はじめにUS8.0。明らかにゆるい。
次にUS7.5。サイズ感、見た目とバッチリ。
しかし、くるぶし下に激痛が。。
それに加えて足入れ部分全体的にも痛みが。。。
これはサイズが小さいからなのだろうか。
現に8は痛みがない。でも明らかにゆるい。
そこで店員さんが、
レッドウィングの靴はけっこう保管状態によって革にクセがついていたり、
個体差があるので別の7.5試してみませんか?とのアドバイスをいただき、
そうして履いた7.5は…
痛みがさっきと比べて圧倒的に少ない。ここまで変わるのかと驚きました。
親身になってくれた店員さんに本当に感謝です。このあともちろん即決で購入をさせていただきました。
ネットでポチるだけでは決して味わえないこうしたアドバイスや経験。
私は大切なモノを購入する際は必ずお店に出向くことにしています。そうして手に入れたアイテムには思い入れが生まれ、特別な存在になりますからね。こうして私のポストマンも素敵な体験とともに気分良く手に入れることができました。
まだ1年と若造ではありますが、経年変化の様子をご覧ください。
ポストマンシューズいかがでしたでしょうか。
ラストの写真はベタにリゾルトのデニムとセントジェームスに合わせています。
本当にどんなスタイルにも合うので私のようにレッドウィングデビューにもってこいの靴だと思います。
これを皮切りにレッドウィング沼にハマり、どんどん他のモデルがほしくなることは必至ですが。
それはそのときに考えましょう!
まとめ
1日履いていても疲れない機能美とシンプルなデザイン美。カジュアル・フォーマルと両方いけるこの靴は絶対に持ってて損のない一つです。アメリカの時と想いを刻んだポストマンで、自分の人生という物語を歩んでいきましょう。ご検討の方は早めに確保されることをオススメいたします!
狙ってるRED WING
最後に次に私が欲しいレッドウィングの靴をいくつか紹介します。
最近発売されたクラシックチェルシー最高です!早速試着もいきました(笑)
そして今回紹介したポストマンの最新モデル、POSTMAN ROMEOも最高ですよね。ローファー好きな私にとって一石二鳥の最強靴になる可能性大です。こちらも近日中に試着にいきたいと思います。そしてしばらくは次のレッドウィングを妄想した日々を楽しみたいと思います。
また近況報告します。
CLASSIC CHELSEA #3191
POSTMAN ROMEO #9198
BECKMAN #9411
IRISH SETTER CHUKKA #9852
よければ是非こちらもお読みください↓
コメント
こんにちは。とても興味深く読ませて頂きました。
見た目のサイズ感も大事にされており、アウトソールのサイズ28.5cm – 30.5cmを目安とされていると言うことですが、身長はおいくつぐらいでしょうか?
差し支えなければ、よろしくお願い致します。
こんばんわ。
ここ最近仕事で忙殺されており、ブログ更新もさることながらコメントの確認もすっかり漏れていました。
せっかくコメントいただいたのに、返信が大変遅くなり申し訳ございません。
私の身長は169cmでございます。ご参考になれば幸いです!